食物繊維だけでいいの?あなたの便秘に合った改善方法を探そう
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こんにちまる。なぺこです。
誰かに相談するのは恥ずかしい...けど、
意外と深刻なお便秘の話(^^)
特に女性で悩んでいる方は多いと思います。
ひとくちに便秘と言っても、原因はひとつじゃないんです。
食べたものから便が作られる流れ
消化・吸収、そして排出
口から入った食べ物は、まずは口の中の唾液にはじまり、胃や小腸などで分解されていきます。消化酵素の分泌に膵臓や、胆汁の産出に肝臓など、消化の過程でほかの臓器も関わっていますが今回の話では割愛します~
小腸で栄養のほとんどが吸収されて、その残りかすが大腸に送られます。
あとは食品の中に含まれている毒素。農薬だったり添加物なども本来吸収されずに大腸に送られます。
体はしっかりしているんだ。
大腸に入ったばかりの時は液状になっている残滓ですが、大腸の運動でかき混ぜられながら水分を吸収されて、最終的にちょうどいい固さの便になって排出段階に入ります(^^)
簡単にはこんな流れです。
排出段階のちょうどいい便でも、大半は水分でできているって知ってましたか?
剥がれ落ちた腸壁の細胞の残骸が15~20%、
腸内細菌の死骸が10~15%、
食物のかすはたった5%以下なんです。
ムダの大食いではそのバランスは崩れてしまうと思いますが、適量を食べていればほとんど食物をムダにせず吸収できているんですね。いいことだ!!
便秘とはどういう状態なのか
便は大半が水分。
一般的にはその水分量が70%以下だと便が固いという状態です。
便が固くてスッキリしない、3日以上排便がない、という状態を基本的に便秘と呼びます。
が、3日に1度しか出ないけどスッキリ!と本人が感じているならそれは便秘じゃないです。
反対に毎日排便があっても出し切れていない、不快感が残ると感じているならば便秘といえます。
割と本人の体感ですね(笑)
便秘の種類
まずは大きく分けてふたつ!
器質性便秘
大腸に腫瘍や炎症ができて腸がふさがっちゃった!
何らかの理由で腸がねじれちゃった!よって便が出せない!
という便秘です。
こちらは病院に行くしかないです(゜-゜)
腫瘍や炎症だった場合、大腸ガンですとか怖い病気の可能性もありますので早く受診しましょう。
症状として、便秘感とともに激しい腹痛や吐き気をともなったり、
炎症などがあれば便に血が混じったり、体に発熱があったりします。
機能性便秘
世の中で便秘と言われているのは大半がコチラ。
消化器官の機能が落ちてしまって便秘になってしまうパターンです。
そしてこの機能性便秘がまた数種に分かれていまして、そのタイプによって改善策や効果のある医薬品も違ってきます。
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機能性便秘~自分の便秘とその対策を見極めよう~
弛緩性便秘
大腸の運動する力が低下して起こる便秘です。
大腸が便を肛門へ運ぶまでに時間がかかり過ぎて、その間に余分に水分がとられてしまうので便が固くなってしまいます。カチカチで黒っぽい便になります。
そのうえ押し出す筋力も落ちているので固い便を出すのは苦労します。
発酵分解が鈍く腸内環境も悪くなりがちなので、肌荒れなどの原因にもなります。
運動不足で筋力が少ない人、ダイエットなどで食事量が少ない人、偏食で栄養バランスが悪い人などがこの便秘になりやすいといわれています。
お年寄りや若い女性に多いですね。
改善するには
・適度な運動やおなかのマッサージをして腸に刺激を与える
・ムリな食事制限はしないこと
・水分と食物繊維を摂ること
・腸内細菌を増やして環境を整えること
などがオススメ。
食物繊維には水溶性と不溶性があることが世間でも広く知られるようになってきましたね。
どちらも大腸の中で発酵分解されると、腸内細菌を増やして腸内環境を整えてくれます。その効果が強いのは水溶性ですが、不溶性食物繊維は便のかさを増してくれるので便意をもよおしやすくしてくれます。
弛緩性便秘の人にはどっちの食物繊維もオススメですね!
医薬品を使うなら
・食物繊維配合で自然な便通を促してくれるお薬から試す
・刺激性成分の入ったお薬でも、はじめは弱いものから少しずつ
・非刺激性のマグネシウムなど水分を引き寄せて便を柔らかくするお薬で排便をラクにする
など。
ですが、便秘薬の常用は腸の機能を余計鈍くさせてしまう危険があります!
また当然ですが、持病があったり、妊婦さんや授乳中の方は安易に使わないようにしてくださいね!
直腸性便秘
ふつう、大腸の最終コーナーを越えて直腸まで便が下りてくると便意をもよおすようになっています。
ですが、その便意をガマンしてしまったり便秘薬に頼り過ぎてしまっていると、そのセンサーが鈍くなってマヒしてしまい便秘になってしまうパターン。
この便秘の人はあまり便意を感じない人も多いかもしれません。おなかはだんだん張ってきて苦しくなったりとか…。
便を作る働きには問題がないので、大きくて固い便になります。(形成されてからの最後の滞留時に水分がとられる)
または、痔などで肛門付近に問題があってうまく排出ができない人も直腸性便秘に当てはまります。
改善するには
・便意はガマンしない
・便秘薬に頼り過ぎない
・弛緩性と同じく、適度な運動やおなかのマッサージをして腸に刺激を与える
・食物繊維は水溶性の物を摂るようにしよう
大腸自体に問題はないので、刺激性の便秘薬などを使うと下痢を起こす可能性があります!
どうしても医薬品を使いたいなら非刺激性か、座薬や浣腸などでしょうかね…
自分で出す!という感覚を訓練するようにしてください。
痔などの肛門障害がある場合はそちらの治療をしっかりしましょう!
痙攣性便秘
ストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れることによって、大腸の緊張が高まって過剰に動きすぎてしまっている状態です。
過剰すぎてスムーズに便が送られずに、水分も余分に吸収されてしまいます。便はコロコロカチカチ。よくウサギの糞のようだと形容されます。
大腸はよく動いているので腹痛を感じやすいです。便秘と下痢を交互に繰り返したりもします。
改善するには
・緊張を和らげリラックスすることを心がける
・生活習慣の見直し、自律神経の改善を心がける
・食物繊維は摂り過ぎない!消化にやさしいものを食べる
痙攣性便秘は過剰に大腸が動いているわけですから、大腸を刺激する刺激性の便秘薬は逆効果です!
医薬品を使うなら、非刺激性のマグネシウムなど水分を引き寄せて便を柔らかくするお薬か、整腸薬、自律神経を整える漢方薬などでしょうか。
ただ医薬品に頼っても一時的な改善にしかならなそうです(;´・ω・)
おわりに
便秘でお悩みの方、自分のタイプが見つかりましたか?
なんにせよ、便秘で薬に頼ってしまうのはのちのち悪化の原因にもなってしまいます。少しずつ刺激の弱いものに移行しつつ、自然なお通じを目指せるといいですよね!
ちなみに私は冷えとりを続けているうちに便秘も解消しましたよー(笑)
以前は病院でマグネシウムのお薬もらったりしていたけど、もうずいぶん便秘薬は使っていません。
自律神経が乱れている痙攣性便秘の人には特にオススメしたいですね。
ではでは~~
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