冷えとりでぬくもり暮らし

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イモリとくつ下を愛する いろいろ手を出しながら ゆる~い冷えとり運営中

20代で更年期障害みたいなもんだったな、私。【ぬるい生活】

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こんにちまる。なぺこです。

 

しばらく離れていた健康本や実用書以外の本も最近また読むようになってきました。

好きなブロガーさんの本のレビュー記事を見返してメモを取り、それをもって市の図書館に行くんですけど、

分館であんまり大きな所ではないので目当てにしていた本はほとんど見つかりませんでした( ;∀;)

 

 

てなわけで、タイトルのみで選んでみた1冊をご紹介。

 

ぬるい生活 (朝日文庫)という群ようこさんの本です。

ぬるい生活とは!まさに私が目指す生活ではないか!と思ったので手に取りました(^^)

すると、内容は更年期障害に悩む著者のおもしろエッセイでした。

 

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受け入れると残念なところも面白がれる

 

若い時はできた楽しみやオシャレ、仕事のムリができなくなってくる。

イヤなものは体や精神が受け付けなくなってくる様子が赤裸々に書かれています。

 

有名作家さんですが実は、群ようこさんの文章読むのは初めて。

本を読んで声を出して笑ったのは久しぶりでした。いや、実際更年期障害に悩まれている人には笑い事じゃないんですが、笑えますw(^^;)

 

ショックなこともみんなが楽しめるものに変えてしまうんだから作家さんはすごい。

綾小路きみまろさんのお話みたいに、自虐的だけど笑えちゃうって感じ。

つるつる読めちゃいました。お蕎麦みたいに。

 

できなくなったからといってずっと悲観的ではなく、歳をとるのは当たり前なのだからと生活スタイルを変えていきます

身だしなみや老後の為の趣味に気をつかってみたり、ダイエットや体脂肪を減らすことに努力してみたりするのですが、あくまでできる範囲で。

続かなかったら潔く(…とはいかないけど)あきらめたりして着地点を探す。

たまに悶々とするところもまた面白いです。

 

できるだけ生活のムラをなくして安定させるゆるい生活

 

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私、すでに近い体験をしてないか?

 

更年期障害って、冷えとりを始める前の自分と通じるものがあるなぁと思いながら読んでいました。

20代の前半は常に何か体調が優れなくて、謎の疲労感。

精神はうつっぽくなったりヒステリー気味になったり、生理は来たり来なかったり。

ムリができないんです。頑張りたいとは思っても体も精神もついていかなくて。

 

私は自律神経やホルモンバランスの乱れでそうなっていたのですが、更年期障害もその点は同じですものね。

それに加えて身体的な衰えもあるから二重にツラい部分があるのかもしれませんが。

 

この本によると更年期になると冷えや食べ過ぎが顕著に、翌日やそれ以降の体調不良に現れるそうです。

だから裸足になることはほとんどないし、食べ過ぎしないように気をつけられています。

冷えとりというワードは一切出てきませんが、意識する点は同じだったからビックリです(^^;)

冷えとりは更年期障害にも効果ありそうだなと思いました。

 

そして、今の時点ですでに「更年期ってきっとあんな感じかぁ」と心の準備ができたことはある意味よかったかもです(笑)

 

いろんな歳の取り方がある

他人の意思で強制はできない

 

「歳を取ったら、ゆるい生活をした方がいいよー」と薦めている本ではありません。

確かに比較的健康ではいられるんでしょうけど、それだけが幸せかはわかりません。

 

著者が趣味で始めたお稽古のお師匠さんや姉弟子さんは、70後半から80代だというのに若く生き生きとして、キリッと引き締まってきれいなのだそうです。

あんまりゆるさは感じませんね(笑)

 

また、体を見返らず若いころと同じようにオーバーワークで突っ走るご友人もいます。

それがたたってか深刻に体調を崩したりして心配するのだけど、結局は本人の意思次第というのを知ってるから他人の生き方を矯正しようとはしません。

「何があっても、あんたの責任」

と冷淡なようだけど、実際困ったときには手を貸しています。

 

どういう生き方ができるか、したいかはその人次第なんですよね~

ムリして体調崩してやっと治しても、元気な時はムリしてたい人もいるし。

熱中できるものがあれば気も張るのかもしれませんが、そんな人ばかりでもないし。

男性の更年期障害は仕事を辞めた定年後にグッと進むともいいます。気持ちの張りって大事なんですね。

 

そしていろんな死に方がある

 

誰でも好きな知人友人家族が早く亡くなるのは辛い…

だからその人の体調が心配で、健康のために絶対こうしなさい!と言いたくなる気持ちもありますよね。

「あとで後悔しないように」と。

でもそれは自分の主観だとなぁと思いました。

 

ムリをして病気になった本人は、その時「若いころもっと気を付けていればよかったなぁ」と後悔するかもしれません。

「昔あの人が気をつけろって言ってたのになぁ」って思い出すかもしれませんが、きっとその時になるまでわからない。

 

「あとで後悔しないように」周りができることは、その地点になってからかもしれません。

うまく言えないけど、後悔するときがくるまで後悔はしないから(^^;)

 

それまでは人知れず健康的な食事を食べさせたり、うまく誘導して仕事をセーブさせたりするくらいしかできなそう。…と、身近な人の健康を思ってみる(笑)

 

 

多様な生き方、そして死に方を受け入れられるのもいい意味のゆるさだよなぁ、なんて思いました。

私はそういう意識ができるようになるだろうか…

 

 

…あれ?そんなに重い感想に至るような本ではないんですけどね!!